名画との出会い


2001.3       ラファエロの「ヴェールの女(ラ・ヴェラータ)」

イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展

ラファエロ:ラ・ヴェラータ

「日本におけるイタリア2001年」に因んで、2001年3月ー7月に、国立西洋美術館で「イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展」が開催された。本当に第1級の作品がいながらにして観られるという素晴らしい機会であった。

ラファエロは聖母子像の作家であるといっても過言ではない。この「ヴェールの女」はこれらの聖母子像のいずれにも劣らぬ優れた作品である。ヴェールの柔らかい質感、美しい髪と真珠の髪飾り、愛らしい黒い瞳、瑪瑙のような首飾り、そして金色のテープの縁取りなどすべての人を魅了する美の化身である。


2001.3       ティツィアーノの「フローラ」

イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展

ティツィアーノ:フローラ

「日本におけるイタリア2001年」に因んで、2001年3月ー7月に、国立西洋美術館で「イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展」が開催された。本当に第1級の作品がいながらにして観られるという素晴らしい機会であった。

ティツィアーノの「フローラ」は教科書にもでてくる有名な作品である。美しい髪、豊かな身体、そして右手に持った花、すべての人を魅了する花の女神である。


2001.3       フラ・アンジェリコの「聖母の結婚」

イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展

フラアンジェリコ:聖母の結婚

「日本におけるイタリア2001年」に因んで、2001年3月ー7月に、国立西洋美術館で「イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展」が開催された。本当に第1級の作品がいながらにして観られるという素晴らしい機会であった。

フラ・アンジェリコの「聖母の結婚」は板絵の小品であるが、美しい衣装に包まれ、それぞれに豊かな表情をたたえている。光背や縫い取りの金の輝きも印象的である。


2001.3 マザッチョの「くすぐりの聖母」

イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展

「日本におけるイタリア2001年」に因んで、2001年3月ー7月に、国立西洋美術館で「イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展」が開催された。本当に第1級の作品がいながらにして観られるという素晴らしい機会であった。

マザッチョの「くすぐりの聖母」も小さな板絵だったが、聖母マリアが人差し指と中指で幼児キリストのあごをくすぐっているユーモラスな構図である。聖母マリアの青のマントや金地の背景は、古いキリスト教美術を踏襲しているが、キリストがくすぐったがってあごを引いているところなどは非常に新しい感覚である。


2001.3 ボッティチェルリの「受胎告知」

イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展

ボチチェルリ:受胎告知

「日本におけるイタリア2001年」に因んで、2001年3月ー7月に、国立西洋美術館で「イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展」が開催された。本当に第1級の作品がいながらにして観られるという素晴らしい機会であった。


ボッティチェルリの「受胎告知」は天使部分と聖母部分の2枚のフレスコを接ぎ合わせた大作品である。受胎告知といえばサンマルコ修道院のフラ・アンジェリコの作品が有名であるが、どうしてこの作品はそれに引けを取らない優美さと詩情を兼ね備えており、聖母マリアの表情は真に迫っている。大天使ガブリエルの困った顔も印象的である。


2001.3 フィリッポ・リッピの「王座の聖母子と天使・諸聖人」

イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展

リッピ:王座の聖母子と天使・諸聖人 「日本におけるイタリア2001年」に因んで、2001年3月ー7月に、国立西洋美術館で「イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展」が開催された。本当に第1級の作品がいながらにして観られるという素晴らしい機会であった。

フィリッポ・リッピの「王座の聖母子と天使・諸聖人」は上部を切り取られた小品であるが、力強く人々を描き出している。


2001.3       ポライウオーロの「ヘラクレスとヒュドラ」

イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展

ポライウオーロ:ヘラクレスとヒュドラ

「日本におけるイタリア2001年」に因んで、2001年3月ー7月に、国立西洋美術館で「イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展」が開催された。本当に第1級の作品がいながらにして観られるという素晴らしい機会であった。

ポライウオーロの「ヘラクレスとヒュドラ」は有名な作品で、しばしば教科書にも載っているものであるが、このような小品であるとは思ってもいなかった。しかしその迫力はすざましく、思わず目を背けたくなるほどである。


2001.3 ギルランダイオの「慈悲の聖母」

イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展

「日本におけるイタリア2001年」に因んで、2001年3月ー7月に、国立西洋美術館で「イタリア・ルネサンスー宮廷と都市の文化展」が開催された。本当に第1級の作品がいながらにして観られるという素晴らしい機会であった。

ギルランダイオの「慈悲の聖母」も大きなフレスコ画である。この壁画は幾世紀にもわたって何度も危機にさらされただそうであるが、今では壁からはがされ、支持体の上に移され、そして補強や洗浄を加えて、日本にやってきたのである。慈悲の聖母は大きなマントで人々を覆い、励ましている。人々の信心深さが良く伝わってくる。


2002.1 ダヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」

チャルトリスキ・コレクション展

ダ・ヴィンチ:白テンを抱く貴婦人

ダヴィンチといえば、ルーブルのモナリザというのが定番であろうが、私にはどうもあの微笑というやつが苦手である。しかも、あの眉のないノッペリとした顔がどうしても好きになれない。 岩窟の聖母は、ロンドンとパリの両方で見たが、両方とも何かわざとらしい。

というわけで、ダヴィンチの作品では、「白テンを抱く貴婦人」をお気に入りの第一にあげた。これはポーランドのチャルトリスキ美術館から横浜美術館へ来たものである。とても上品で、ミラノ公の愛人チェチェリアの像である。テンという動物にお目にかかったことはないが、とても愛らしいペットであり、チェチェリアの顔と似ている。私の知っているある女性の顔とそっくりのような気がする。


1995.4 シャルダンの「独楽をまわす少年」

サンパウロ美術館展

シャルダン:独楽をまわす少年

シャルダンは、ロココ様式と呼ばれる宮廷趣味が華やかだった頃、市民の日常生活に目を向け、写実的な静物画や風俗画を描いた作家である。この画は、東京富士美術館で開催されたサンパウロ美術館展で遭遇したもので、勉強のかたわら、独楽遊びに興じている少年のなんとも微笑ましい姿である。


1993.10 ピーター・ブリューゲルの「バベルの塔」

ボイマンス美術館展―バベルの塔をめぐって

ピーター・ブリューゲル:バベルの塔

ピーター・ブリュ−ゲルのバベルの塔はウィーンとロッテルダムに残っているが、後者が日本にやってきた1993年の日本は、まだバブル景気を謳歌しており、新しい東京都庁はバブルの塔と呼ばれていた。このボイマンス美術館展はセゾン美術館で開催されたのであるが、バブルがはじけるや、セゾン美術館自体が閉館されたのは、まさに聖書の創世記にしるされた「天まで届く塔のある町」に対して主なる神が下された混乱の再来のようである。

この絵をよく観ると、実に細かい描写があふれており、その発想の豊かさに驚かされる。


1993.10 ジョルジョーネの「風景の中の聖母子」

エルミタージュ美術館展―イタリア ルネサンス・バロック絵画

ジョルジョーネ:風景の中の聖母子

ジョルジョーネといえばヴェネティア派でも、横綱級の巨匠であるが、意外と見る機会が少ない。私の好きな作品はエルミタージュの聖母子像が第一である。特に聖母マリアに顔が優しく、赤と緑の服装も優雅である。背景に拡がる谷、森、館、遠くの山々も独特な輪郭のぼやけと微妙な陰影を伴って、一度見たら忘れられない絵となっている。


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