西洋絵画の聖女
西洋絵画の聖女
☆聖女 |
☆聖女の物語 |
☆絵画での特徴 |
☆代表的な絵画 |
聖アガタ | 求婚を拒んだシシリア島のローマ総督に乳房を切り取られ、その後火に投げ込まれ殉教。 | お盆に切り取られた自分の乳房を載せたグロな絵が有名。 | |
聖アグネス | ローマ長官の息子を拒んだため、娼婦とされ、裸で引き回されたが、髪が伸びて体を覆った。火刑は生き延びたが、13歳で斬首され殉教。 | 裸身を覆う長い髪が描かれる。 |
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聖アポロニア | アレキサンドリアで異教の神像を破壊したため、歯を抜かれ、改宗を拒否し炎に入って殉教。 | 歯痛の聖女、歯医者の守護聖人。右手に持っているのは、抜かれた歯。 | |
聖ヴェロニカ | 彼女が、ゴルゴダの丘に向うキリストの汗を拭き取ると、その布にキリストの顔が映った。 | 布商人・洗濯屋・写真家の守護聖人。国立西洋美術館でもヴェロニカのヴェールが見られる。 | |
聖ウルスラ | 英国王女、ローマ巡礼の帰途、ケルンで蛮族に襲われ、一万人の侍女とともに虐殺。 | 豪華なマントをまとう。毛織物業者の守護聖人。 | |
聖カテリナ | エジプト王女。キリストと神秘の結婚。博識で、マクセンティウス帝を論破したため、車裂きにし、天使が車輪を粉砕したが、斬首され殉教 | 教育・学問の守護聖人。幼児キリストの聖女への指輪授与や殉教の場面の持物は釘付きの車輪 | |
聖キアラ | アッシジの貴族の娘。聖フランチェスコの最初の女性弟子。「貧しいキアラ」修道院を襲ったサラセン軍を祈りで退散させた | 聖クララとも呼ばれる | |
聖チェチーリア | ローマ貴族の娘。結婚時、無数の楽器が見送った。結婚後も純潔を守る。天使が夫に薔薇の、妻に百合の冠を与えた。夫と共に殉教。 | 楽器が一緒に描かれている | |
聖バルバラ | 小アジア異教徒の娘。父が求婚者から遠ざけるため塔に閉じ込めたが、洗礼を受けた。信仰を捨てないため、父により斬首 | 塔が描かれる。塔に窓を作ったため、建築家の守護聖人 | |
聖マクダラのマリア | マルタ・ラザロの女兄弟。娼婦に身を落としたが、キリストの弟子となり、主の昇天後、マルセーユで伝道生活を送った | キリストの足にかける香油壷が持物。マリアとマルタの家、ラザロの復活、磔刑、「吾に触るな」に登場 | |
聖マルガリータ | 小アジア異教徒僧侶の娘で、キリスト教信者。総督の求婚を拒み、投獄。龍に飲み込まれるが、十字架で切り裂いて出てきた。斬首で殉教。 | 龍とともに描かれる。産婦の絶大な信仰を受ける。 | |
聖ルチア | サンタルチアというほうが分かり易い。聖アガタの信者。恋人が彼女の眼の美しさのため息絶えそうなため、自らの目をえぐった。男が信者となり、目は治った。後に殉教。 | 眼病の守護聖人。くりぬいた眼が画に出てくる。 | |
聖ルフィーナ | セビリアの陶工の娘で、父の陶器がヴィーナス神殿で使われるのを止めようとして、姉フスタと共に女神像を砕いた。姉妹ともに絞首刑でで殉教。 | 陶製の壷を持つ。 | |
聖エウフェミア | 異教の儀式への参列を拒んだため、鋸の刃をつけた車輪で轢かれたり、ライオンの前に投げ出されたりしたが、奇跡に守られた。最後に剣で刺されて殉教。 | 鋸の伝説に関連したアトリビュートが書き込まれている。 |