クリックで拡大:伊藤若冲:群鶏図 鶏の西洋画  クリックで拡大:伊藤若冲:群鶏図

   

2005年の干支は酉である。昨年の申に続いて、西洋画では画題としては多くない。伊藤若冲の群鶏図を始めとして、わが国では鶏は花鳥画としてよく描かれる題材であるが、なぜか西洋画では鶏の画が少ない。

 

1)シャガールのトリの画: 

それでもすぐに思い出すのはシャガールの画の中にあらわれる鶏である。しかし鶏が大きく描かれている画はそれほど多くない。(2004.12)

 

シャガール:太陽の中の鶏

2)ミレーのトリの画: 

さすがにミレーは農民画家である。庭先に鶏が遊んでいる画は少なくないようだ。(2004.12)

 

ミレー:鶏に餌ををやる女

3)オランダのトリの画: 

オランダ風景画の中でも鶏はそれほど多くない。狩の獲物として死んだ鳥の画は多いのであるが、なぜか生きている鶏の画は少ない。下の画は「動物のラファエロ」と呼ばれたドンデクーテルの作品である。(2004.12)

 

ドンデクーテル:農家の中庭の鶏と孔雀(ボストン美術館)

4)アメリカのトリの画: 

アメリカ風景画の中でも鶏はそれほど多くない。これはウィンスロウの作品である。(2004.12)

 

ウィンスロー:病んだニワトリ(ワシントン国立美術館)