日本美術散歩 09-3 (海外美術は別ページ)

尼門跡の世界 09.4 山水に遊ぶ(後期) 09.4 アーティスト・ファイル 2009 09.4 発電所美術館 09.4
パレット 09.4 堂本印象 09.4 長谷川等伯 09.4 日本の美術館名品展 09.4
浮世絵ベルギー(Takashimaya)  09.4 水墨画(出光) 09.4 芳年ー「風俗32相」と「月百姿」 09.5 幻想の板橋ー近世編 09.5
岸田劉生 肖像画 09.5 静嘉堂ー筆墨の美 09.5 松浦家とオランダ残照 09.5 江戸浮世絵巻 09.5
近代日本の花鳥画 09.5 畠山記念館名品展 09.5 日本のシュルレアリスム 09.5  

目 次 ↑


日本のシュルレアリスム: 板橋区立美術館

 こんなに沢山のシュールレアリストがいたのかと驚く。そしてこの美術館にどうしてこんなに集まっているかを不思議に思う。

 ダリ風(石井新三郎《夏の午後》)、マグリット風(渡辺武《風化》)、タンギー風など西欧の影響の見られるものも少ないが、戦前・戦中・戦後という時代背景を背負ったヒューマニズムが色濃く現れている作品が多い。

 面白かったのは、中村宏の《二人の背後》。これは男性トイレ内の画。朝顔が二列に並んでいる。前列に二人の男性が用をたしている。その上の壁にはこの板橋区立美術館の男子トイレと同じく鏡がついている。そこに写っているのは恐ろしい怪人の顔。しかし後列の朝顔の前にもダレも立っていない。

 気に入ったのは、難波田龍起の《ヴィーナスと少年》。あとで抽象絵画を描くこの画家の1936年の作品。女神の登場である。 

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近代日本の花鳥画: 講談社野間記念館

 本日が初日の展覧会だが、観客はまばら。静かな雰囲気で美しい近代の花鳥画を楽しめる。

 花鳥画は江戸時代にさかんに描かれたが、明治時代の花鳥画をリードしたのは、荒木寛畝とその弟子 荒木十畝。とくに十畝は「単に花と鳥を描いたところでしょうがない。天地の一部として花鳥を組織する精神が必要である」としている。彼がめざした花鳥画は、モデルの精神性をも表現するような、いわば「花や鳥の肖像画」といえるのではないか趣旨に基づいて展示が組み立てられていた。

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畠山記念館名品展

 展覧会の副題は、「平成21年春季展、開館45周年記念 季節の書画と茶道具」。

 国宝の出ている後期の展示が始まるのを待っていってきた。その国宝は伝 趙昌(宋)の《林檎花図》。林檎の花の一枝。蕾、開きかかったところ、開ききったところが見事に描かれている。ピンクの色が奇麗でだった。

 俵屋宗達の《蓮池水禽図》、小野道風の《継色紙》、雪村周継の重文《竹林七賢図屏風》など見事な作品をゆっくりと楽しんだ。

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江戸浮世絵巻千葉市美術館

 この美術館の得意は浮世絵。今までにも素晴らしい企画展をいくつも催している。今回はそれのまとめ。今年の9月初旬からの改修工事と関係があるらしい。 豪華な展示であった。詳細はブログに書いたが、「パウル・クレー 東洋への夢」の裏番組としてはもったいないくらいだった。

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松浦家とオランダ残照五島美術館

 一昨年、平戸の松浦(まつら)史料博物館を訪れ、歴史のロマンを味わったことがある。その史料が「平戸・オランダ通商400年記念特別展」として東京にやってきた。

 章立ては、1.平戸松浦家、2.松浦家とオランダ、3.静山の蒐集、4.鎮信の茶、5.中興の祖 心月、6.鎮信流の道具。

 感動したのは、《ジャガタラ文》。1640年、平戸のオランダ商館は破壊を命じられ、翌年オランダ商館は出島に移転された。この際、西洋人の子供をもうけていた日本人女性はバタビアに移された。彼女たちが日本に出した悲しい手紙が2点出ていた。

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筆墨の美ー水墨画展: 静嘉堂文庫美術館

 中国絵画・日本絵画・文房具の3章立ての渋い展覧会。しかしだんだん細かいところまで目が行き届くようになってきた。

 テレビの人気番組「なんでも鑑定団」に出演している中島誠之助氏が唐筆などをシッカリと覗き込んでおられるのを見つけた。

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岸田劉生 肖像画をこえて: 損保ジャパン東郷青児美術館

 岸田劉生は温和な画風から出発した画家だったが、後期印象派に転じ、さらに北方ルネサンス風の写実に転じた。その後、東洋美術への傾倒を深め、日本画を盛んに描くなど短い生涯に様々な画風を試みた。劉生はいずれのスタイルでも独自の世界を拓いているが、この展覧会では自画像と肖像画を集めて、劉生の「写実の道」を辿っていた。

 まずは自画像の部屋。多少の色の濃淡の差はあるが、描き方は似ている。

 知人・友人の部屋に来ると、顔が違うだけ自画像よりもマシである。なるほど人間の顔は面白い。首狩りとか千人斬りといって劉生が肖像画を好んだのも良く分かる。

 家族・親戚の部屋は花形。奥さんの肖像《画家の妻》では、高知県美のものと大原のものが良く、甲乙つけ難い。

 さていよいよ麗子像。近美の《麗子肖像(麗子五歳之像》は、半円のフレーム・奇妙なサインなどデューラー風で、今回の展覧会のポスターやチケットとなっている。そばに同じ着物を着た麗子の写真があったが、これよりずっと可愛い。劉生は写実の奥に迫っていったようである。

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幻想の板橋ー近世編: 板橋区立美術館

 開館30周年記念の館蔵品展。入場無料。写真撮影OKとなると、行かないわけにはいかない。最終日に滑り込んだ。

 入ると、お座敷コーナーが待っている。真ん中に座布団が敷かれ、ユックリと屏風を眺めることができるようになっていた。

 第1展示室は、「狩野派」。第2展示室は、「民間絵師」。

 とても贅沢な展示を見せていただいた。キャプションも簡潔明瞭でユーモアたっぷり。板橋区美の皆さまに感謝。

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芳年ー「風俗三十二相」と「月百姿」 太田記念美術館

 月岡芳年の「月百姿」は、この数年追っかけている。90点まで見たので、後10点までになっていた。ところが今回、原宿で2ヶ月にわたり、全後期に分けて全100点が見られるという。嬉しいような、つまらないような、複雑な気持ちである。しかし、これは行かないわけにはいかない。行ってみると、なんと残った10点のうち9点まで前期に出ているではないか。というわけで、以前から少しずつ作っていた「月百姿 一覧表」が完成した。説明は、わたしのオリジナルである。残った一点もフライイングで入れさせてもらった。

「風俗三十二相」は今までに全点見ているが、正直いって特に好きというわけではない。今回は16点ずつ近くで良くみることができたのは良かった。

(2009.5a) ブログ

(追 記)後期に出かけて100点の全点踏破を果たした。ブログはこちら


水墨画の輝きー雪舟・等伯から鉄斎まで出光美術館

 七尾美術館の長谷川等伯展に、出光美術館所蔵の《松に鴉・柳に白鷺図屏風》が出展されていたが、東京の出光美術館の水墨画展にも、等伯の作品が2点出ているので、早速見に行ってきた。

第1章 水墨山水画の幕開け: この章には、室町幕府の御用絵師であった周文の作と伝えられる《待花軒図》と《山水図》が出ていた。いずれも上方には大きな空間を持ち、遠景は薄墨で描かれた静穏な風景画であるが、近景の家や岩や樹は強い輪郭線で囲まれている。伝・雪舟の《赤衣達磨図》もよかった。

第2章 阿弥派の作画と東山御物: この章でのお気に入りは、牧谿の《平沙落雁図》。遠くには、連なる山々と群れをなして飛ぶ雁、手前には葦と雁と家並みが、霞とともに淡く描かれ、その空間の穏やかな空気まで伝わってくる。玉澗の《山市晴嵐図》は、粗放な溌墨技法で描かれており、前述の雪舟の《破墨山水図》と共通するものがある。

第3章 初期狩野派と長谷川等伯: 長谷川等伯の《竹虎図屏風》は、右隻の雄と左隻の雌 の求愛の場面。通常の竜虎図とは異質の名品である。同じ等伯の《竹鶴図屏風》でも、右隻の雄が空に向かって鳴き、左隻の雌が静かに巣ごもっている。愛情の交換なのだろうか。

第4章 新しい個性の開花: 戦国時代になると、それまでの禅僧や御用絵師から、地方武士や在野絵師の活動が目立つようになった。北条早雲や宮本武蔵の画は素人離れしている。江戸時代になると、狩野探幽の余白を生かした水墨画、俵屋宗達など琳派のたらしこみを使った水墨画、池大雅や浦上玉堂などの文人画家の皴法による山肌の表現、さらには近代の文人画家富岡鉄斎の水墨画もこの白と黒の世界をリードしていた。

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浮世絵 ベルギーロイヤルコレクション展日本橋高島屋

 この展覧会は、2008年9月に太田記念美術館で開かれた。その時には前期・後期で総計151点を見た。今回のUターン展でも総数150点あまりが展観され、太田では見られなかったものが、その3分の2を占めているとのことである。

 例によって、このコレクションの春信の錦絵の色合いは見事である。冒頭に出てきた《やつしかきつばた》。伊勢物語の八橋の場面だが、杜若の紫が素晴らしい。 歌麿も最高である。《六玉川 野田の玉川》、《青楼十二時 続》の、12枚揃い、《夏化粧当世美人 伊豆蔵仕入のもよう向キ》などは絶賛もの。写楽・初代歌川豊国・魚屋北渓・歌川国貞・歌川国芳の作品にも素晴らしいものが揃っていた。

(2009.4a) ブログ

 

日本の美術館名品展東京都美術館

 美術館連絡協議会(美連協)とは、全国124の公立美術館の連絡協議会であるが、今回の展覧会はその創立25周の年記念展。実際には、100館から220点もの作品が集められた。

 開催に当たっては、いろいろ難しい話があって、一番大切な展覧会のコンセプトは「東西の美術史を辿る」という曖昧なものとなり、展覧会の価値は、「それぞれの作品の力に頼る」こととなった。

 しかし、実際に観客が地方の美術館を歩き回ることは経済的にも時間的にも大きな負担である。その意味で、このように東京でいながらにして地方の美術館を見られるのはありがたい話である。しかし、地方の美術愛好家の反応はどうであろうか。必ずしもポジティブな反応ばかりではあるまい

 この展覧会はきわめて実験的な展覧会であるともいえる。地方の美術館に対する配慮がもっとも大切であるような気がした。

(2009.4a) ブログ

(追 記)各作品のブログの感想はこちら(前期ー西洋美術前期ー国内美術後期)。

 

長谷川等伯展ー信春から等伯への軌跡石川県七尾市美術館

 平成22年は、等伯の没後400年という節目の年。 平成8年度より毎年「長谷川等伯シリーズ展」を開催しているこの美術館では、「生誕地・没後400年記念前年祭」として、初期の仏画から晩年の水墨画までを展示、長谷川派の作品も加えた14点を前期・後期に分けて展示している。

 二つの《鬼子母神十羅刹女図》、信春時代の水墨画《寒江渡舟図》、対決展でも見た相国寺の《萩芒図屏風》、壬生寺の重文《列仙図屏風》、洞爺湖サミット会場を飾った「松林図屏風」の複製、長男久蔵筆国宝「桜図」と等伯筆国宝「楓図」を綴れ織りで見事に表現した、京都祇園祭浄妙山の懸装品などを見ることができた。

(2009.4a) ブログ

 

堂本印象と東丘社砺波市美術館

 有名なチューリップ展が開催されている砺波(となみ)チューリップ公園へ。砺波市美術館はその中にある。 

  特別展  「堂本印象と東丘社」では、京都府立堂本印象美術館からの堂本印象の作品が17点を含め、その弟子である東丘社の画家の作品をあわせて54点もの作品が展示されていた。堂本印象の具象絵画から抽象絵画への移行には目を見張った。また弟子たちの画の多様性にも驚いた。

 常設展も充実していた。第一展示室は、 高瀬孝信の「載金」と井口十糸の「木芯桐塑人形」、 第二展示室は、秋山庄太郎の「チューリップの写真」、 第三展示室は、清原啓一の「鶏の油彩画」だった。

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色彩は踊る 巨匠たちのパレット展富山県立近代美術館

 この美術館に来たのは2回目。今回の展覧会は「北日本新聞125周年記念」で、「梅原龍三郎からピカソまで」という副題もついている。パレットは画家の命であるが、笠間日動美術館には沢山所蔵されている。今回の冨山近美の展覧会では、この日動のパレットとその画家の画を対比しながら展観していた。足立源一郎《滝谷ドーム北壁 北穂高》がベスト。

 定評のある常設展の20世紀美術もとても良かった。

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発美展ーカラフル・モザイク・光のアート: 下山芸術の森・発電所美術館

 一度訪れてみたいと思っていた美術館。北陸本線の入善駅で下車。タクシーで下山(=にざやま)の発電所美術館へ。

 ここは取り壊す予定となっていたた水力発電所を、美術好きだった当時の入善町長が北陸電力から譲り受けて、1995年に美術館として再生させた。大正時代の面影を残す建物↓は、国の有形文化財として登録されている。内部は天井が高く、導水管やタービンも残っている。実際には、タービン内にもアートが設置されており、天井からもアートが吊り下がっている。

 その後、美術館の脇の階段を100段ぐらい登る。途中に豪快な導水管の外観を見ることができる。上の塔↓に登ってみた。馬鹿となんとかは高いところに登りたがるが、とても良い眺めだった。

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アーティスト・ファイル2009: 国立新美術館

 昨年に続き、2度目のアーティスト・ファイル。今年は、一人で鑑賞した。昨年もそうだったが、出品者の差が大きすぎる。 

1.大平 實:廃材チップを利用した蓑のような表面を持つ大きな物体。想像は自由。

2.石川直樹: ≪POLAR≫、≪NEW DIMENSION≫、≪VERNACULAR≫は今までに見ているが、≪Mt. Fuji≫ は新鮮だった。

3.金田実生: 抽象的な作品だが、前に立つと不思議な感覚に襲われる。

4.斎藤芽生: これは凄い作家。≪花輪其の六・名前のない街≫、≪名も無き東京人のための花輪≫、≪花輪其の五・君待つ宿≫、≪晒野団地四畳半詣≫、≪毒花図鑑≫、《踊場酒場》、《徒花園》、《徒花図鑑》など、いちいち毒気を含む説明を有する細密画である。

5.津上みゆき: 強い色彩が奔放に踊っている。実際の風景を題材に描かれたということが信じられないぐらいである。

6.村井進吾: 灰色の石の作品と空間が不思議に響きあっていた。

7.ペーター・ボーゲルス: ヴィデオ・アート、メディア・アートが出ていたが、いずれもまったく共感を得うことができず。

8.宮永愛子: 《色ーcolor of silenceー》では、ナフタリンの靴や帽子は意表をつく。これらは蒸発して壊れかかっており、周りのガラスにナフタリン結晶がこびりついている。他の作品にはついていけなかった。

9.平川滋子: 新美の前の木にプラスチック円盤を沢山取り付けて、日が差してくると紫、日が落ちると白に変わる。光合成の可視化ということだ。

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山水に遊ぶ(後期)府中市美術館

 前期にひき続き見に行ってきた。ちょうどギャラリー・トークに遭遇し、企画者の意図も十分に分かった。お気に入りを羅列する

○円山応挙《海上竜巻図》・・・右下の陸には突風に傾く樹が描かれ、海面が大きく波立っている。竜巻の中心には、一匹の龍が上っていく。江戸時代の人たちにとっては、竜巻も自然の実景として鑑賞されたのである

。○小泉斐《黒羽城周辺景観図》・・・前期には右隻が出ていたが、後期は左隻。いずれも黒羽藩の藩主の命により、城山から現在の大田原市のあたりを眺めた雄大な展望。

○中村竹洞《神州奇観》・・・国学者によって描かれた富士山。

○小泉斐《富岳写真》・・・実際の富士登山の実証記録。後期には、絶頂全図・絶頂略全図・九合目略全図が出ていた。

○狩野探幽《富士山図屏風》・・・右隻には三保の松原、左隻に富士山。余白を生かした優しい絵である。

○司馬江漢《駿州八部富士図》・・・雪舟の富士山の画をもとに描いたと記している。大きな広がりを持つ画である。

○司馬江漢《相州江之島児淵図》・・・水の表現に淡い青を使った上品な画。実際の山より誇張して描いている。

○曾我蕭白《比叡山図》・・・もくもくとした山肌は異様である。大きめの点描もこの画を独特なものにしている。

○曾我蕭白《月夜山水図屏風》・・・複雑な立体表現の見事な屏風。画の中に入って散歩しているような気持ちで時間をかけて観た。

○池大雅《近江八景図》・・・一筆書きの琵琶湖。八景のお定まりがサラリと盛り込まれている。

○住吉弘定《四季之段図》・・・「徒然草」を基にした画。

○長谷川雪旦《鎌倉江の島図屏風》・・・のびのびとした状景で、飛行機の上から見たような空間。海の淡青も上品である。

○横井金谷《雪景山水図》・・・軽妙なタッチで、文人のコテージ集落を描いたユーモラスな画。

○鈴木芙蓉《鼈背蓬莱図》・・山の上には鶴が舞っている。島全体が大亀=「鼈」の背中に乗っているというどんでん返しがある。

○長澤蘆雪《蓬莱山図》・・・蘆雪の傑作。蓬莱山は遠くに描かれているが、空に鶴の編隊が山を目指しており、鶴の上には仙人が乗っている。海からも亀の編隊が山を目指している。

 見逃せない作品が多く、章立ても良く考えた展示だった。

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尼門跡の世界 皇女たちの信仰と御所文化: 東京藝術大学大学美術館

 尼門跡とは、皇室や将軍家など高貴な家柄の息女が住職となる寺院である。

 今回は、京都・奈良に残っている13の尼門跡、すなわち大聖寺(臨済宗)、宝鏡寺(臨済宗)、曇華院(臨済宗)、光照院(四宗兼学)、円照寺(臨済宗)、林丘寺(臨済宗)、霊鑑寺(臨済宗)、中宮寺(法相律宗)、法華寺(律宗)、三時知恩寺(浄土宗)、慈受院(臨済宗)、宝慈院(臨済宗)、本光院(天台宗)に関連する作品が展観されていた。

 とにかく良い勉強をした。ここには女性によって長年培われてきた伝統文化が見事に提示されていた。

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