2月の中欧は寒いという印象が強い。しかし美術紀行にはこの時期は美術館が空いているし、ホテル代も安いという利点もある。しかも今年は異常な暖冬である。2週間の長期旅行は初めてだったが、下記の美術館を駆けめぐっているうちに、あっという間にすぎてしまった。初めは雨が多かったが、次第に晴れるようになり、快適な美術散歩を楽しめた。(2007.2a) (2007.3a) ブログへ |
ベルリン博物館島: ペルガモン博物館
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東ベルリン側の博物館島は世界遺産となっており、5つの美術館が集合している。そのうち新博物館は修復中であるが、その他のペルガモン博物館、旧ナショナルギャラリー、旧博物館、ボーデ美術館は見ることができる。 その一つであるペルガモン博物館は、トルコ・ギリシャ・ローマなどの遺跡からドイツ人が発掘し持ち帰った美術品を展示している。定番の観光コースではあるが、とにかくスケールが大きいので有名である。 古代ギリシャのゼウスの祭壇を復元した《ペルガモン祭壇》が中央に聳え立っている。神々と巨人族の争いの浮彫がこれを取り巻いている。 その右側は西南アジアの博物館。入り口には《ミレトスの市場門》があり、さらに《イシュタール門》から続く《バビロンの市場通り》が再現されている。これは以前にイスタンブールの古代オリエント博物館でも観たものであるが、こちらのほうがはるかにスケールが大きい。かなりの数のイスラム美術もペルガモン美術館に収容されていたが、2005年に東京で開かれた「ベルリンの至宝展」で観たものが多かった。 左側には古代ギリシャ・ローマの美術が陳列されている。こちらでのお気に入りは、なんといっても《ベルリンの女神》。これはBC580-560年のアルカイックスマイルが何ともいえない。実際には女神ではなく人間の墓標ということが後で分かったのことであるが、《ベルリンの女神》というニックネームは今でも生きている。 (2007.2a) |
ベルリン博物館島: 旧ナショナルギャラリー
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ベルリン滞在第2日に市バスに乗って行った。 展示は19世紀後半から20世紀初頭のドイツ絵画が中心である。お気に入りは、メンツェエルの《サンスーシ宮殿でのフリードリッヒ大王のフルートコンサート》、《製鉄所》、ウーデの《食事の前の祈り》、スピッツヴェークの《凧揚げ》、リーバーマンの《アムステルダムの幼稚園》などである。セガンティーニの《故郷への帰還》も良かった。 フランス印象派のものも少なくない。2005年の「ベルリンの至宝展」で観たマネの《温室にて》はもっとも良い場所に陳列され、威張っているようだった。 フリードリッヒやシンケルの画が陳列されている3階が工事中であったが、重要な作品は「ベルリンの至宝」展で観ていたので残念な気持ちはしなかった。 (2007.2a) |
ベルリン博物館島: 旧博物館
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ベルリン滞在2日目。旧ナショナルギャラリーの傍にある旧博物館に移動した。先ずは2階のエジプト博物館。監視員に片言のドイツ語で話しかけると、あれを観たか、あれを観ろと親切に教えてくれた。 なんといってもアマルナ美術の《女王ネフルティティ》が圧巻である。東京でお目にかかった《ティイ王妃頭部》は小さくて見劣りがする。 1階はギリシャ・ローマ美術コレクション。ペルガモン美術館には収容しきれず、こちらにも展示されている。 これも監視員に聞いて、東京でお目にかかった《クレオパトラの彫像》との再会を果たした。 (2007.2a)
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ベルリン博物館島: ボーデ美術館
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これもベルリン滞在2日目。旧博物館を出て、ベルリン大聖堂内を見学してから、雨の中を博物館島の突端のボーデ美術館に移動した。途中屋台の店が並んでいてなかなかの賑わい。ボーデの入口には入場者が並んでいた。これは昨年10月に再開したということで、ドイツ人にとってもまだ珍しいからなのであろう。 外からはドームが見える建物であるが、内部の装飾も素晴らしい。今まで他の美術館・博物館に分散していた中世の木彫・工芸品・貨幣・絵画がここに集結してきているようである。 絵画としては、1階には《ラベンナのモザイク》、ウッチェロの《聖母子》、アッローリ、ヴァザーリ、ティントレットが印象的である。 2階ではバウツ、ウェイデン、カンピン、エイク、クラナッハの《アダムとイヴ》、ティエポロ、ユベール・ロベールの名画を観ることができた。 (2007.2a) |
ベルリン・ポツダム広場: ベルリン絵画館
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ここは13世紀から18世紀までのヨーロッパ絵画のメッカである。ハイライトは、13‐16世紀ドイツ絵画としては、デューラー《真綿を持てるマドンナ》、クラナッハ《若者の泉》、ホルバイン《商人ゲオルグ・ギッツェ》。 14‐16世紀フランドル・オランダ絵画としては、ファン・アイク《教会のマドンナ》、ウェイデン《聖ヨハネ祭壇画》、ボッシュ《パトモスの聖ヨハネ》、ピーター・ブリューゲル《オランダの諺》。 なかでもクリヴェッリの《Throneande Maria mit dem Kind der Schuluesseluebergabe an den Apostel und Heilingen》に遭遇した時には、背筋が寒くなるほど感動を覚えた。フラッシュなしの写真なのでちょっとボケているが、ここに自分で撮った写真(←)を掲載する。 17世紀フランドル・オランダ絵画としては、ルーベンス《アンドロメダを開放するペルセウス》、ヤン・ブリューゲル《花束》、ダイク《ジェノアの夫妻》、ホントホルスト《聖ペテロの改悛》、ハルス《カタリナ・フーフトと乳母》、レンブランド《教誨師》、フェルメール《ワイングラス》、ヤーコブ・ライスダール《ハールレムの風景》。 13‐16世紀イタリア絵画としては、ジオット《聖母の埋葬》、ポライウオーロ《若い女性の肖像》、リッピ《森の中の礼拝》、ボッチチェルリ《歌う天使を伴う聖母子》、マンテーニャ《キリストの教会奉献》、ベルリーニ《キリスト復活》、ティツィアーノ《ヴィーナスとオルガン弾き》、ラファエロ《テラヌオーヴァのマドンナ》。 17‐18世紀のイタリア・17世紀のフランス・スペイン絵画としては、カラヴァッジョ《勝利者アモール》、ジョルジュ・ド・ラトゥール《食事する農民夫婦》、プッサン《福音書記者マタイのいる風景》、ロラン《朝の光の中のイタリア海岸風景》、ヴェラスケス《貴婦人の肖像》。 18世紀のフランス・イギリス絵画としては、ヴァットー《フランス喜劇》・《イタリア喜劇》、レイノルズ《ジョージ・クリーヴの家族とインド人召使》、ゲインズボロ《マルシャムの子供たち》があげられる。 フリードリッヒの作品が企画展示としてでており、《朝》・《夕》・《夜》に遭遇することができた。人生の青春、成熟、病死を象徴した静かな画である。画像はそのうちの《夕》である。 またデューラーの150年ぶりに遭遇した姉妹の特別展示を観ることもできた。これについてはブログに書いた。 結局ベルリンにいた2日ともこの絵画ギャラリーに通った。それほど素晴らしかったのである。 (2007.2a) |
ベルリン・ポツダム広場: 新ナショナルギャラリー
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絵画ギャラリーを出てすぐのところに新ナショナル・ギャラリーがある。ガラス張りの近代的な美術館である。アメリカン・カラリスト、抽象絵画、シュールレアリスム、キュビスム、ブリュッケ・青騎士などの表現主義、ダダ、バウハウス、象徴主義などなど20世紀美術の歴史を俯瞰するような展示であった。 とくに今回は「ムンクからニューマンまで」という企画展示でありムンクの作品を多数観ることができた。
(2007.2a |
ヴィッテンベルグ: 聖マリーエン教会
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マルチン・ルターゆかりのヴィッテンブルグの市教会である聖マリーエン教会の祭壇画《最後の晩餐》は、この街に住んでいたクラナッハの描いたものである(ブログ参照)。 この画にはルターやクラナッハが描き込まれているという。裏へ廻ってみると、《最後の審判》が描かれていた。 (2007.2a) |
ニュールンベルグ:
ゲルマニア美術館
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巨大な博物館である。 片言のドイツ語で博物館員に頼んで「中世美術」の宝庫に案内してもらった。中には中世の教会をそのまま保存したようなところもあった。これほど沢山の中世美術を観たのは初めてである。中世が今も残っているようなニュールンベルグの街にふさわしい展示であり、大満足。 残念ながらデュラーやレンブラントらの展示室は閉鎖されていた。 その代わり、ブリュッケの表現主義絵画、バルラッハやザッキンの彫刻などの20世紀美術を堪能した。
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ミュンヘン:
アルテ・ピナコテーク
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世界にその名を轟かせる古典美術館。ピーター・ブリューゲルの《戸外での農民の婚礼の踊り》・《怠け者の天国》やレオナルド・ダ・ヴィンチの《カーネーションの聖母子》などがなにげなく掲げられており、空いているため部屋ごと独占できる。 お気に入りの画の画像を並べてみる。その他の主要な作品はここ。 (2007.3a) |
ミュンヘン:
ノイエ・ピナコテーク
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アルテ・ピナコテークのすぐ向かい側の美術館。こちらは近代美術。クリムト(マルガレーテ・ストンボロー=ヴィルトゲンシュタイント)、ゴッホ(向日葵とアルルの眺め)、ベックリン(波間の戯れ)、ホドラー(人生に疲れた人々、クリックで拡大)、マネ(アトリエの朝食、クリックで拡大)が並んでいる(↓)。主要な作品はここ。 (2007.3a) |
ミュンヘン:
レンバッハ・ハウス美術館
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レンバッハ・ハウス美術館は、ミュンターとカンディンスキーの愛の物語を辿ることのできる美術館である。ちょうど「ミュンターがカンジンスキーと過ごした年月」の写真展が特別展示されていた。カンディンスキーの画とミュンターの画そして画題となった家の写真が並んで展示されていた。これらの画はブログに載せたが、ここでは会場にに展示されていた二人の写真を載せる。
ここは青騎士の本拠地。カンディンスキー、ヤゥレンスキー、マッケ、マルク、ミュンターの画が溢れている。お気に入りをあげると、
(2007.3a) |
リンツ:
レントス・リンツ美術館
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ウィーンへの移動の途中、リンツに寄った。レントス・リンツ美術館はドナウ河岸に建っている近代的な建物である。 ここでクリムトを4枚も観ることができた。美術館のポスターになっていた《女性の頭部》(ブログ参照)、《マリア・ムンクの肖像》、《牛舎の牛》、《夕方の果樹園》。ココシュカの《リンツの風景》はここならではの美しい画。 フリードリッヒの《ウットーワラーの森》、リーバーマンの《犬》、モーダーゾーン・ベッカーの《3人の子供と山羊のいる風景》、ノルデ《春の牧場》、シンドラー《バド・ゴイセルンの水車場》、シーレ《ハイリッヒとオット・ベネの肖像》・《トルーデ・エンゲルの肖像》、オットー・ミューラー《浴女》、ペヒスタイン《会話(三人の裸婦)》、パウラ・マイ《レモンのある静物》、ヘレネ・フンケ《三人の娘》も良かった。 ドナウ河にはこの美術館専用ののはしけもあった。舟に乗って美術館に来る人もいるのだろうか? (2007.3a) |
ウィーン:
分離派会館
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前日ウィーンに着いてすぐに観にいった(ブログ参照)。ホンモノのベートーベン・フリーズはやはり凄い。模作は日本でもみたが、これほどの金色の光ではなかったような気がする。 建物自体も素晴らしかった。 (2007.3a) |
ウィーン: ベルベデーレ宮殿上宮・オーストリア美術館
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ここには朝一番で行った。 上宮と下宮の間のバロック庭園からのウィーンの街の眺望は最高(ブログ参照)。 内部のクリムトの部屋は充実している。《接吻》がエース。その他に《ソーニア・クニップスの肖像》、《フリツァ・リートラーの肖像》、《ユーディト》、《けしの野》、《ひまわりの園》、《カンマー城の公園の並木道》、《アッター湖畔のカンマー城》。 《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像》2点、《アッター湖畔のウンターアッハの家》、《リンゴの木》など数点がアメリカに持っていってしまったが、この部屋の価値はそれほど下がっていない。それに比べて裁判で勝って自分のものとし、すぐに競売にかけて売ってしまったアメリカ人女性の「品格」のなさが語り継がれる場所となってしまった。 (2007.3a) |
ウィーン:
美術史博物館
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ここも名画の宝庫。 イタリア絵画では、ティツィアーノ《ジプシーの聖母・《エッケ・ホモ》・《毛皮を着けた少女》、ロット《白いカーテンの前の若者》、ラファエロ《草原の聖母》、コレッジョ《ジュピターとイオ》・《ガニュメデスの誘拐》、ヴェロネーゼ《ルクレティア》、ティントレット《水浴するスザンナ》、カラヴァッジョ《ロザリオの聖母》、アンニバーレ・カラッチ《ピエタ》 スペイン絵画では、ベラスケス《マルガリータ》が5枚 フランドル絵画では、ウェイデン《十字架のキリスト》、ボッシュ《十字架を負うキリスト》(裏面:風車を持つ歩行器の子供) ドイツ絵画では、デューラー《諸聖人の祭壇画》・《一万人のキリスト教との殉教》・《皇帝マクシミリアン1世の肖像》、クラナッハ《十字架のキリスト》・《ザクセン選定侯フィリードリッヒ賢明公の鹿狩り》・《ホロフェルネスの首を持つユーディット》、メムリンク《聖ヨハネの祭壇》、アーチンボルド《火》 フランドル絵画では、ピーター・ブリューゲル《雪中の狩人》・《暗い日》・《群れの帰還》・《農民の婚礼》・《バベルの塔》が圧巻。 ルーベンス《世界の四大陸》・《エレーヌ・フールマン》・《自画像》・《ネルトリンゲンの戦いを前にす会見するハンガリーのフェルディナンド王とスペインの枢機卿ドン・フェルナンド親王》・《聖イルデフォンソの祭壇画》、ダイク《マリアと福者ヘルマン・ヨーゼフの神秘の婚約》、ヨルダーンス《豆の王様の祝宴》、ボルフ《リンゴの皮を剥ぐ女》、デ・ホーホ《子供を抱く婦人と召使》、フェルメール《絵画芸術》、レンブラント《自画像》、《画家の母》、《息子ティトウス》 (2007.3a) |
ウィーン:
造形芸術大学絵画ギャラリー
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古ぼけた大学の3階の展示室であるが、内容は素晴らしい。 ボッシュのトリプティク《最後の審判》は修復中だったが、ガラス越しに観られたので良かった(ブログ参照)。 その他に、バウツ《聖母戴冠》、クラナッハ《ルクレティア》、ボッチチェリ《二人の天使を伴う聖母子》、ティツィアーノ《ルクレティア》、ルーベンス《キリストの割礼》、《ボレアストオレイテュア》・《シレヌスの夢》、レンブラント《若い女性の肖像》、デ・ホーホ《デルフトの庭の家族》、ホーホストラーテン《だまし絵静物画》、マース《アドニスに扮装した少年》、ウェーニックス《白い孔雀》、ムリーリョ《サイコロ遊びをする二人の少年》、ティエポロ《フェアトンとアポロ》、グアルディ《サンマルコ広場》・《大運河》ユベール・ロベール《古い寺院の廃墟》 最近損保ジャパンのウィーン美術アカデミー名品展で観たものにも多数再会できた。 (2007.3a) |
日本でもお目にかかったクリムトの《エミリー・フレーゲの肖像》に久し振りに再会。 彼の唯一のプラトニック・ラブの対象であった女性の肖像は装飾性が少なく、優しい。しかしエミリーはこの画があまり気に入らず、早々に手放したといわれている。 その他のクリムトの作品としては、《旧ブルグ劇場内部》が2枚、《音楽》、《パラス・アテネ》(これは3回目)を観ることができた。 (2007.3a) |
ウィーン:
リヒテンシュタイン美術館
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ルーベンスの子供の画《クララ=セレーナ・ルーベンスの肖像》と《アルベルトとニコラース・ルーベンスの肖像》や「バドミントン・キャビネット」が圧巻。各部屋に日本語の説明書があったので、一つ一つ丁寧に観ることができた。 この他にもルーベンスの作品に良いものが多かった。美術館のガイドを広げると、ルーベンスの大作《デキュウス・ムースの死》が出てくる。なかなかのアイディア。これは占いの結果に基づいて戦いに向かい死ぬデキュウス・ムースと戦いに出かけなかったマウリオスの物語の連作の一つである。《マリアの被昇天》や《鏡の前のヴィーナス》も美しかった。《果物籠を持つ召使》も不思議な画。
600平方メートルの広さのヘラクレスの間には、18世紀のローマの画家 アンドレア・ポッツィオの天井画が一面に描かれており壮大。 チェッカレリ《悲しみのキリスト》、ルイーニ《聖母子と若い聖ヨハネ》、クラナッハ《サクソン賢明王フリードリッヒ三世選定侯》、ダイク《聖ヒエロニムス》、レンブラント《シャボン玉を持つキューピット》、ハルス《男の肖像》も印象的だった。 (2007.3a) |
ウィーン:
ブルグ劇場
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左右の階段の天井にあるクリムトのフレスコ画を観にいった(ブログ参照)。ガイドツアーでドイツ語だけであり、配られた英語のパンフレットは帰る時に取り上げられてしまった。 これに対して英語と片言の独語で激しく抗議しておいた。するとドイツ人も賛成して応援してくれた。一般にドイツ人は好日的、オーストリア人は反日的ではないかもしれないが、けっして好日的とはいえない。 (2007.3a) |
プラハ:
ミュシャ美術館
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この美術館は街中にありとても行きやすい。サイトはこちら。 装飾パネル、パリ時代のポスター、装飾資料集、チェコ時代のポスター、絵画、素描画・パステルなどがきれいに展示されていた。特にモラビアのポスターが良い。最近高島屋で開かれたミュシャ展でも観ていたが、彼の民族意識の強さがよく分かった。 油彩《星》は暗い空に星が光る暗い画であるが、これはミュシャの心象風景なのだろう。 華やかなパリ時代のポスターではなく、地味なモラビアのポスターに見入っている私を見つけて美術館の年配の男性係員が話しかけてくれた。「残念なのは《スラブ叙事詩》が1枚もないことだ」とのこと。かなり前の東京のミュシャ展で観たことがあると話したら驚いていた。日本語の「展示品案内」はとても良くできていた。 (2007.3a) |
プラハ:
国立美術館ヴェレツジニー宮殿館
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トラムで行った。とても大きな近代美術館。3階には有名な19−20世紀フランス美術コレクション。こんな有名な画がここにあったのかと驚くものが少なくなかった。 例えば、アンリ・ルソーの《私自身、肖像=風景、ゴーギャンの《こんにちは》など。 1階では20世紀美術。クリムトの素晴らしい女性群像《娘たち》や《アッター湖畔のカンマー城》も観られた。これでウィーンのレオポルド美術館にいけなかっとことが帳消しになった。 (2007.3a) |
プラハ 国立美術館シュテルンベルク宮殿館
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有名なステルンベルスキー宮殿の正門前の広場から入るのであるが、この入り方がややこしい。正門を背にして右斜めの石畳の坂を降りていくのだが、案内は→NGと赤い字で書いてあるだけ。そして突き当りには鉄柵の門で閉じているように見える。ところがこの門が開く!!!。
(2007.3a) |
プラハ:
聖ヴィート大聖堂
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入って左側3番目のステンドグラスはミュシャの作品。入って5メートルは無料なので、十分に観られる。ただし写真を撮ろうとすると、柱が微妙に邪魔する位置にロープが張ってあった。でも無理して撮った。ブログ参照
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プラハ:
市民会館
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「 プラハの春音楽祭」が開かれるところ。正面中央のモザイク画の写真を撮った。ブログ参照。市民会館内の市長の間にあるミュシャの壁画は、夕方になってしまっていたので、残念ながら見られなかった。 (2007.3a) |